はじめに
「ムーブメントシステムって何?」と聞くと、難しそうに感じる人が多いですが、実は“人がうまく動くための仕組み”をまとめた考え方です。
このブログでは、専門用語を使いすぎず、順を追って理解できるように説明します。
1. ムーブメントシステムとは?
ムーブメントシステムとは、人の身体が動くときに関わるすべての仕組みをまとめて1つのシステムとして捉える考え方です。たとえば、歩く・しゃがむ・腕をあげるなど、すべての動きには複数の要素が同時に働いています。
2. まずは全体像を理解しよう
ムーブメントシステムは大きく分けると、次の3つの要素が連携して動きをつくっています。
● 神経系(動きをコントロールする)
身体に「どう動くか」の指令を出す部分です。タイミング、バランス、左右差の調整などを担当します。
● 筋・筋膜系(動きを実行する)
筋肉が“エンジン”となり、実際に力を生み出します。主働筋・補助筋・安定させる筋が協力し合って動きが成り立ちます。
● 骨・関節系(動くための構造)
関節の可動域や骨の配置が、動きの軌道や姿勢を決めます。制限があると他の部位に負担がかかります。
3. 3つはどう協力して動きをつくっているの?
1つの動きを例にするとわかりやすいです。たとえば「スクワット」。
神経系:股関節を曲げる順番や深さを指令する
筋・筋膜系:大腿四頭筋・ハムストリングス・殿筋が力を出す
骨・関節系:足首・膝・股関節が滑らかに動く
この3つが同時に機能することで、安定したスクワットができます。どれか1つでも崩れると、フォームが乱れたり、痛みが出たりします。
4. なぜムーブメントシステムが重要なのか?
「筋力不足」「柔軟性不足」だけでは説明できない問題を整理できるからです。
スクワットで膝が内側に入る
歩くと腰が痛くなる
肩がすぐすくむ
このようなクセは、実は複数の要因が重なって起きています。ムーブメントシステムの視点を使うと、どこから見直せばいいかを判断しやすくなります。
5. 現場でどう使う?(実例)
● 例:スクワットで背中が丸まる
考えられる要因は…
神経系:股関節を使う意識が弱い
筋・筋膜系:ハム・殿筋が使われず太もも前に負担が偏る
骨・関節系:足首の背屈制限で上体が前に倒れる
こうやって要因を分類すると、改善の優先順位がハッキリします。
6. ムーブメントシステムを理解すると何が変わる?
なぜその人がその動きをしてしまうのかを“仕組み”で説明できる
トレーニングの指導が明確で再現性が出る
メニューの根拠が説明しやすくなる
ケガ予防や姿勢改善の効果が上がる
クライアントの“動きの癖”を構造から読み解けるようになるので、結果に直結しやすくなります。
まとめ
ムーブメントシステムとは、動きをつくるすべての要素(神経・筋肉・関節)の総合システム。ひとつひとつを個別に見るのではなく、“動きの中でどう連携しているか”を評価し改善していく考え方です。
Bumpup板橋店では、ピラティスと筋力トレーニングを組み合わせた独自メソッドのセッションを提供中!
食事指導も無料で行っております。
HPはこちらから👇
https://bumpup-japan.com/itabashi/




