パーソナルトレーナー(ジムインストラクター)になるために資格は必要?種類別に徹底解説!

近年人気が高まっているパーソナルトレーナーですが、パーソナルトレーナーになるためにはどのような資格が必要なのでしょうか。

そこで本記事では、パーソナルトレーナーに資格は必要なのか、また資格にはどのような種類があるのかなどを徹底解説します。

目次

資格取得は義務ではない

結論として、取得しなければパーソナルトレーナーとして勤務することはできない、という資格はありません。

極論ですが、「私は今日からパーソナルトレーナーです!」といえば、パーソナルトレーナーになれます。

しかし基本的にパーソナルトレーナーは何らかの資格を有していることがほとんどです。

以下ではその理由を解説します。

資格を取得した方がいい理由

知識を身に着けるため

パーソナルトレーナーはトレーニングを教えるだけではなく、正しい動きができているか判断できるよう身体の構造を理解し、食事指導も行うので栄養学の理解も必要です。

パーソナルトレーナーには幅広い知識が必要なので、それらの知識を取得するのに資格は有効です。

知識や能力があることを証明するため

独学での勉強は、本当に理解できているか判断が難しいです。

特に未経験の転職だと、資格がなかったら、自分のもっている知識を判断してもらう材料がありません。

自分の知識量を具体的に判断してもらうために、資格は有効です。

資格の種類

今回は、

  • NSCA-CPT
  • NESTA-PFT
  • JATI-ATI
  • CSCS
  • JHCA-FC

上記5つを表にまとめてご紹介します。

スクロールできます
資格受験料(2024年8月現在)合格率()内は年度試験方法
NSCA-CPT46,090円(税込)82.3%(2022年度)コンピュータベース試験
NESTA-PFT79,750円(税込)公式から発表なし筆記
CSCS50,270円(税込)
(片方のセクションのみ34,100円)
55.1%(2022年度)コンピュータベース試験
JATI-ATI33,000円77%(2022年度10月実施試験)筆記試験実技試験
JHCA-FC16,000円公式から発表なし筆記試験実技試験OJT
※2024年8月現在、編集部調べ
資格資格認定条件
NSCA-CPT出願時および受験時に、NSCAジャパン会員であること出願時に、満18歳以上であること出願時に、高等学校卒業以上の者または高等学校卒業程度認定試験合格者
NESTA-PFTNESTA JAPAN(あるいは医学映像教育センター)からPFTテキストを購入済みCPR・AEDの技能を習得・保持している日本国籍または、日本での就労可能な在留資格を有する者満18歳以上で、高等学校卒業以上の者、高等学校卒業程度認定資格試験合格者、またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者
※該当しない場合でも、別条件で受験可能な場合あり
CSCS出願時および受験時に、NSCAジャパン会員(正会員、学生会員)であること。学位(学士、修士、博士)取得者、学校教育法が定める4年制大学もしくは6年制大学の卒業見込み者、または高度専門士の称号を保持する者
JATI-ATIJATIに入会し、個人正会員となること養成講習会の受講および自己学習課題の提出認定試験に合格
JHCA-FCJHCA会員基本エクササイズ理論実技の修得ならびに指導経験を有することただし、体育大学・専門学校在校生については運動指導の経験不足を考慮し、鍛錬度チェックにおいて本協会の設定する基準重量をクリアできること
※2024年8月現在、編集部調べ

NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)

National Strength and Conditioning Association(全米ストレングス&コンディショニング協会)略してNSCAが運営している資格です。全米資格認定委員会の認定を受けているので、国際的にも認定パーソナルトレーナーとして認められたことになります。

指導する対象者はアスリートだけではなく年齢や性別、経験も問わないクライアントに対してトレーニングやコンディショニング全般の指導が行うことができ、すぐれた専門能力をもつ人材と評価されたら、資格が与えられます。

トレーニングの知識だけではなく、医学や運動生理学の専門知識とトレーニングの先導技術も必要とされています。

ジムインストラクター以外にも、医学療法士や柔道整復師で取得している人もいます。

NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定パーソナルトレーナー)

NESTAが認定している資格で、専門知識とスキルを持ち合わせている証としています。

NESTAはフィットネスについての知識はもちろん、ビジネスとして広報活動、管理業務や接客マナーなどに加えて、マーケティングも理解しているプロフェッショナルの育成を目指しています。

トレーナー経験がなく、体育・医療系の大学を出ていない場合は認定講座を受けなければなりません。

CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)

NSCA-CPTと同じくNSCAが創設した資格ですが、NSCA-CPTより前から存在している資格です。

試験内容は基礎科学セクションがエクササイズサイエンス・スポーツ心理学・栄養学で、応用セクションがエクササイズテクニック・プログラムデザイン・組織と運営・テストと評価で構成されています。

以下からは日本の協会が設立した資格です。

JATI-ATI(JATI認定トレーニング指導者資格)

JATI(日本トレーニング指導者協会)が認定した資格です。

受験するにはトレーニング指導者養成講習会を受講(免除措置あり)し、一般認定試験を受験する場合と、トレーニング指導者養成校・養成機関で所定の教育を受け、養成校・養成機関対象認定試験を受験する場合の2種類があります。

JATIではJATI-ATIの他にも、ハイレベルのアスリートを指導するJATI-AATI(上級トレーニング指導者)や、さらにトップアスリートを指導するJATI-SATI(特別上級トレーニング指導者)などがあり、今後アスリートのパーソナルトレーナーを目指す人は取得を検討してもよいでしょう。

JHCA-FC(日本ホリスティックコンディショニング協会認定フィジカルコンディショナー)

JHCAが認定する資格で、FCはフィジカルコンディショナーを指します。

フィジカルトレーニングやバランスコンディショニング、ストレッチといった基本的な知識を網羅した資格です。

指導ロールプレイングもあるのが特徴です。

資格以外の道

パーソナルトレーナーになるための資格について紹介してきましたが、資格を取得する以外にパーソナルトレーナーになるためには、どのような方法があるのでしょうか。

スポーツ専攻のある大学や学校に行く

将来パーソナルトレーナーになりたいという中高生であれば、体育大学やスポーツの専攻がある専門学校などに行くのがベストです。

パーソナルトレーナーに必要な知識がしっかりと学べます。主にトレーニング理論や機能解剖学、運動生理学、栄養学などを学びます。

学校によっては資格取得をサポートしてくれることもありますし、在学中に夏休みなどを使い勉強し、自分で取りたい資格を取得するのもよいでしょう。

卒業するタイミングで、新卒採用としてスポーツジムなどに就職するのが最短ルートです。

しかし社会人の人が必ず体育大学などに行かなければ、パーソナルトレーナーに転職できないわけではないので安心してください。

社内資格を有するジムに就職する

ジムやフィットネスクラブによっては、会社独自の資格があります。

そのようなジムではその社内資格を取得できたらパーソナルトレーナーになれたり、社員になれたりするというシステムです。

社内資格がある会社のメリットは、完全な未経験でも社内資格さえ取得すれば道が開けるということです。

また、未経験でありながら、お給料をもらいながら勉強して働ける環境もありがたいです。

転職の時に改めて勉強して民間資格を取得することも、視野に入れた方がよいかもしれません。

ジムに就職する

パーソナルジムの中には未経験でも採用している場合があります。

就職した後、社内の研修やOJTなどで知識を身に着け、パーソナルトレーナーを目指します。

未経験からの就職は最初は苦労すると思われますが、頑張り次第で給料も上がりパーソナルトレーナーの道が開けます。

まとめ

パーソナルトレーナーは資格をとらなければなれないわけではないですが、さまざまな資格があり、パーソナルトレーナーになるために取得を目指す人が多いことが分かりました。

将来パーソナルトレーナーを目指している人は、本記事を参考に、是非紹介した資格に挑戦してみてください。

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この記事を書いた人

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