ピラティスはよく聞くけど、40代から始めるのは遅すぎるのでしょうか。
また、40代から始めたところで、効果はきちんと出るのでしょうか。
本記事では、そんな疑問を解決すべく、40代からピラティスを始めるとどんな効果があるのか、40代からピラティスをおすすめする理由などを紹介していきます。
ピラティスとは
ピラティスはドイツ人のジョセフ・ハベルタス・ピラティス氏によって考案されたエクササイズです。
胸式呼吸を組み合わせている点が特徴の一つで、心身と精神を調和させながら全身を鍛えていきます。
元々ピラティス氏には複数の持病があり、病弱だった自分自身を克服したいとスポーツや治療法を研究し、それぞれの動きを組み合わせて作り上げたのがピラティスの原型とされています。
ピラティスはただ身体を鍛えるのではなく、心の状態も重視し、心と身体の声を聞きながら、動きを行うものです。
ピラティスにも種類はありますが、初心者にも簡単に始められる動きのものがあり、40代になるまで運動をあまりしてこなかったという人にも取り組みやすいです。
40代が直面する身体の悩みとピラティスの効果
基礎代謝の低下
基礎代謝は年齢とともに低下しますが、ピラティスはこれを改善する効果があります。
ピラティスによってインナーマッスルが鍛えられ、姿勢が正され、内臓脂肪が減少します。これにより内臓の位置が整い、機能が向上し、基礎代謝が高まります。
基礎代謝の向上は脂肪がつきにくく、燃焼しやすい体質を作ります。ピラティスは急激なダイエットには向きませんが、長期的に続けることで、身体本来の機能を整え、徐々に太りにくい健康的な体に変化させます。
無理のないペースで継続することで、じっくりと理想的な体型に近づけるのがピラティスの魅力です。
ストレス
40代は仕事などが忙しくなり、精神的にもストレスフルな状態が多いでしょう。ストレスの軽減の一助にもピラティスはうってつけです。ピラティスは心も健康にしていくことも、重点においています。
またピラティスを行っているうちに、新たな身体の動きや内部の学びを得たとき、脳によい刺激が与えられます。不安や恐怖を感じる脳の部分の反応を抑えられることで、ポジティブで前向きな気もちになれるのです。
さらに、ピラティスの胸式呼吸は交感神経を活性化し、自律神経のバランスを整えます。
自律神経は生命活動に不可欠で、乱れると様々な身体の不調を引き起こします。
ピラティスによる背骨や骨盤の動きは姿勢を改善し、神経の働きを促進。結果として、自律神経のバランスが整い、全身を健康へと導きます。
40代にピラティスがおすすめな理由
動きが小さい
ピラティスは、大きな動きではなく小さな動きを中心とした穏やかなエクササイズです。
リハビリから生まれたその特徴により、関節や筋肉への負担が少なく、特定の部位ではなく全身を鍛えます。
動きと呼吸を合わせることで、小さな動きでも全身の血流が促進され、爽快感が得られます。激しい運動が苦手な人でも、ピラティスなら継続しやすいでしょう。
穏やかな動きながらも確かな運動効果があり、呼吸法を組み合わせることで有酸素運動に近い効果も期待できます。
ピラティスは、無理なく続けられる効果的な運動方法として、多くの人に適しています。
姿勢を整えられる
40代になって猫背など今さら悪い姿勢を整えられないだろうと、諦めてはいませんか?
姿勢の悪さは腰痛や肩こりの原因であり、この先も放っておくとますます姿勢は悪化していき体調にも影響があります。
ピラティスは全身を鍛えるものですが、背中やお腹の筋肉をより意識したトレーニングを行うことで、インナーマッスルが鍛えられ美しい姿勢になります。
また、インナーマッスルにより背骨を動かし、背筋や首を伸ばして無駄な力を入れずに姿勢がよくなり、将来的な腰の曲がりも防ぐことができます。
マインドフルネス効果
日常生活では過去や未来に思い悩むことがありますが、マインドフルネスは「今」に集中する心の状態を指します。
ピラティスは、この「今」に焦点を当て、自身の身体の動きに意識を集中させることを重視しています。
ピラティスは「動く瞑想」とも呼ばれ、身体を動かしながらも心は静かに自己と向き合います。
これにより、ストレス軽減や集中力向上などのマインドフルネス効果が得られます。
効果を最大限に引き出すには、胸式呼吸を意識し、エクササイズ中は正しい呼吸を維持すること、そして自身の心の状態を落ち着いて観察することが大切です。
ピラティスは、瞑想的な時間を持ちたいが静止するのが苦手な人にも適しています。
日常生活でのパフォーマンス向上にもつながる、心身両面に働きかける効果的な運動方法といえるでしょう。
40代のピラティスのコツ
ピラティスの前に自分の状態を把握する
過去にケガをしていたり、雨の日は頭痛が起きやすかったりと、小さくても慢性的な身体の不調はあるかと思います。
ピラティスの前には、自分の身体の状態を把握した上で行いましょう。
不調がある部分は無理をしないようなエクササイズ内容を組み、動くのも辛いような不調を感じたら無理をせずに身体を休めましょう。
このような場合は無理せずに
ピラティスは身体によいものですが、心身の状態やピラティスの内容によっては行わない方がよい場合もあります。
激しい動き
ピラティスの中では、激しい動きや強度の強いものもあります。
元々積極的に身体を動かしていた方であれば、激しいピラティスでもよいかもしれません。
しかし、今までほとんど運動してこなかった人が、いきなり激しいピラティスを行うと体調に支障を来たす可能性があります。
関節を痛めたり、筋肉痛が起きたり、気分が悪くなったりすることが考えられます。
40代に限らず、どの年代でも気を付けた方がよいでしょう。
もし、もっと激しいピラティスをしたい!というのであれば、いきなり激しいピラティスに挑戦するのではなく、日々のエクササイズで少しずつピラティスの強度を上げていきましょう。
持病がある
ピラティスは、元々リハビリを目的としていたエクササイズであったことからも、基本的にはゆったりとした流れるような動きで、無理な動きはほとんどないです。
リハビリにも活用され身体の悩みが改善されることもありますが、反対に悪化してしまうこともあります。
例えば腰痛の場合は、逆に腰に負担をかけてしまうことがあります。
特に普段から身体を動かしていなかったり、ピラティス初心者だと正しい動きが理解できず、知らず知らずピラティスで腰をさらに痛めてしまう可能性があります。
まずは腰痛が落ち着くまで待つのをおすすめしますが、慢性的な腰痛でいつ治るか分からないけどピラティスをやってみたい場合は見学でトレーナーに相談しましょう。
まとめ
ピラティスは身体だけではなく、心にもよい影響を与えるのでさまざまな責任が伴うストレスフルな40代にはぴったりのエクササイズです。
運動が苦手でも気軽に始められます。身体はもちろん、心も健康であってこその美ボディです。
ぜひ本記事を参考に、今後の心身の健康のためにも、ピラティスを始めてみませんか?